自由民主党の新総裁が決定しました。人事、労務など雇用・労働分野を主な活動領域とする経営者団体として、コメントいたします。

　石破新総裁の選出は、防衛・安全保障面での経験・知見に基づく長年の実績への評価や、地方創生などに携わり、地域活性化などを求める地方からの期待の表れだと思います。

少子高齢化と人口減少に伴う労働力不足の問題は、この瞬間も加速している喫緊の課題です。

多様な人材の労働参加をいかに増やすか、様々な背景を持つ方々が、生き生きと働くための基盤・環境の整備が必要です。特に女性や、65歳を超える高齢者の職場参加は、世界的に見ても既に高い水準にありますが、その中でも職域の拡大やさらなるスキルアップ、処遇改善に取り組み、いっそうの活躍促進で世界をリードしていく必要があります。

そして、海外にルーツを持つ方々に、暮らし、働く場として「選ばれる」国・地域を作り、幅広く受け入れていくことも重要です。

デジタルトランスフォーメーション（DX）やカーボンニュートラル（CN）など、産業構造の変化、グローバルな競争環境を見据えた成長戦略と、前政権から取り組んできた「人への投資」をはじめ、人材育成に対する不断の取り組みを両輪として、成長の果実が、我が国を支える労働者・生活者に実感を持って行き渡るための政策や改革を推進できるよう、準備を進めていただくことを期待します。

                             2024年9月27日

愛知県経営者協会

会長　大島 　卓