2020年8月5日

　愛知地方最低賃金審議会において、本年の愛知県最低賃金を昨年より１円引上げ、９２７円とする答申がなされました。

　今般のコロナ禍が企業に与える影響を鑑みると、経営側としては、事業の継続と雇用の維持を最優先に取り組むことが重要であるとの認識のもと、『本年度の最低賃金は引上げをせず、据え置きが妥当である』との意見を強く主張して参りましたが、上記の通りとなりました。

　ここ数年、最低賃金の大幅な引き上げが続いているなかでの本年度の決定であり、経営資源に限りのある中小・小規模企業においては、事業継続・雇用維持にさらなる影響が及ぶことが懸念されます。

　現在も新型コロナウィルス感染症の拡大が継続し、収束の見通しが立たないなか、企業においては、感染の拡大防止と経済活動の両立を目指した長期戦を覚悟していかなくてはなりません。

　行政に対しては、企業の取組みに対する実効性のある支援策を的確に立案・実行されますことを強く要望します。

以上

愛知県経営者協会　

会長　加藤 宣明