会長コメント
2026年6月4日
創立80周年を迎えて
本会は、昭和21年6月に「愛知県工業協会」として発足し、翌22年7月に「愛知県経営者協会」と改称して以来、労働問題や労働経済に関する調査研究・情報提供、経営側の意見集約と行政等への提言など、人事・労務問題を専門とする経済団体として活動してまいりました。とりわけ、良好な労使関係の構築や、時代の変化に即した人事・労務管理制度の整備などに力を注ぎ、地域産業の発展と安定に寄与してまいりました。
おかげをもちまして、本年6月4日をもって創立80周年を迎えることができました。これもひとえに、会員企業の皆さまをはじめ、関係各位の温かいご支援とご協力の賜物であり、ここに深く感謝申し上げます。
この10年を振り返りますと、パンデミックをはじめ、国際情勢の変化や地政学リスクの高まり、急速な技術革新など、企業を取り巻く環境はかつてないほどの変化と不確実性に直面してきました。一方で、社会や産業の構造転換は今まさに加速しています。カーボンニュートラルの実現に向けた動きやデジタル技術の進展、AIの実装などにより、産業のかたちは日々変化しています。ものづくりの枠を超えて、ソフトウェア・データ・エネルギー・人材など、さまざまな分野が有機的に結びつき、新たな価値が次々と生まれる時代を迎えています。
こうした変化の波を的確に捉え、挑戦を続けていくことこそが、地域の競争力を高め、次の時代の成長を支える原動力であると考えます。
愛知県は、長年にわたり日本の産業を牽引してきた地域です。自動車、航空宇宙、素材、エレクトロニクスなど多様な産業が集積し、連携し合うことで強固なサプライチェーンが形成されています。現場で培われた技術と創意、そして人と人とのつながりが織りなす力こそ、愛知の持続的成長を支える真のエネルギーです。
しかし、こうした強みを持つ愛知県においても、個々の企業努力だけでは解決が難しい課題が増えています。特に、事業継続のボトルネックとなる「労働力不足」への対応は待ったなしです。本会ではこれまでも、DX・AIの導入による労働生産性の向上、外国人材の受入れと定着支援、理工系分野における女性の活躍推進などに取り組んでまいりました。これらの取組は、企業間で人材を奪い合うのではなく、「人が集まる愛知」を実現するための基盤づくりにほかなりません。
創立80周年という節目を迎え、本会では、こうした課題に一層腰を据えて取り組むべく、次の四つのプロジェクトをスタートさせております。
第一に、外国人材の受入れ、育成、そして定着に向けた取組を本格的に進めております。人手不足が深刻化する中、外国人材は地域経済を支える重要な存在であり、円滑な受入れ体制の構築や、職場および地域社会への定着に向けた環境整備を進めてまいります。
第二に、理工系分野における女性人材の裾野拡大を目指すプロジェクトを推進しております。男女問わず多様な人材が活躍できる環境を整えることは、イノベーションの創出と産業界全体の競争力向上につながる重要な課題と捉えております。
第三に、健康経営の推進にも注力してまいります。人生100年時代を見据え、経営者自身はもとより、従業員一人ひとりの心身の健康づくりを企業経営の柱に据えることは、持続可能な企業活動の基盤であると考えております。
第四に、次世代経営塾の拡大に取り組んでいきます。次代を担う経営者や幹部候補人材の育成は、地域経済の発展のためにも欠かせないテーマであり、プログラムの充実を図りつつ、参加企業の裾野拡大にも努めてまいります。
いずれのプロジェクトも、副会長の皆様の力強いリーダーシップの下、現場の声を丹念に把握しながら、規模や業種ごとに異なる状況やニーズ、またその背景にある難しさを丁寧に紐解き、具体的な支援策へと結びつけていく所存です。
こうした取組の先に私たちがめざすのは、「成長と分配の好循環」の実現です。生産性向上による成長を原資に、働く人への適切な分配を行い、それが新たな投資と挑戦を生む。経営者と従業員、企業と地域、産業と社会が互いに支え合いながら発展していく。その循環を、ここ愛知から全国へと広げていきたいと考えております。
そのためには、一つひとつの課題を丁寧に紐解き、共に考え、共に歩む姿勢が欠かせません。本会には、製造業・非製造業を問わず、多様な業種の経営者が集っています。会員の皆さまの知見と経験を結集し、個社の枠を越えてつながることで、地域全体の課題解決と新たな成長の礎を築いてまいります。
その実現に向けて私が最も重視しているのは、「現地現物」の姿勢で現場を直視し、真の課題を見極めること、そして何よりも「人の力」を信じることです。どれほど技術が進化しても、変わらぬ原動力は“人”にあります。本会では、年間400件程の会員からのご相談に一つひとつ丁寧に向き合いながら、多様な人材が誇りと意欲をもって働ける環境づくりを支えています。
創立80周年という節目を新たな出発点として、次の時代を見据え、変化を恐れず、挑戦を続けてまいります。これからも「皆さまのお役に立つ経営者協会」であり続けるよう、役職員一同、力を尽くしてまいります。
今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
おかげをもちまして、本年6月4日をもって創立80周年を迎えることができました。これもひとえに、会員企業の皆さまをはじめ、関係各位の温かいご支援とご協力の賜物であり、ここに深く感謝申し上げます。
この10年を振り返りますと、パンデミックをはじめ、国際情勢の変化や地政学リスクの高まり、急速な技術革新など、企業を取り巻く環境はかつてないほどの変化と不確実性に直面してきました。一方で、社会や産業の構造転換は今まさに加速しています。カーボンニュートラルの実現に向けた動きやデジタル技術の進展、AIの実装などにより、産業のかたちは日々変化しています。ものづくりの枠を超えて、ソフトウェア・データ・エネルギー・人材など、さまざまな分野が有機的に結びつき、新たな価値が次々と生まれる時代を迎えています。
こうした変化の波を的確に捉え、挑戦を続けていくことこそが、地域の競争力を高め、次の時代の成長を支える原動力であると考えます。
愛知県は、長年にわたり日本の産業を牽引してきた地域です。自動車、航空宇宙、素材、エレクトロニクスなど多様な産業が集積し、連携し合うことで強固なサプライチェーンが形成されています。現場で培われた技術と創意、そして人と人とのつながりが織りなす力こそ、愛知の持続的成長を支える真のエネルギーです。
しかし、こうした強みを持つ愛知県においても、個々の企業努力だけでは解決が難しい課題が増えています。特に、事業継続のボトルネックとなる「労働力不足」への対応は待ったなしです。本会ではこれまでも、DX・AIの導入による労働生産性の向上、外国人材の受入れと定着支援、理工系分野における女性の活躍推進などに取り組んでまいりました。これらの取組は、企業間で人材を奪い合うのではなく、「人が集まる愛知」を実現するための基盤づくりにほかなりません。
創立80周年という節目を迎え、本会では、こうした課題に一層腰を据えて取り組むべく、次の四つのプロジェクトをスタートさせております。
第一に、外国人材の受入れ、育成、そして定着に向けた取組を本格的に進めております。人手不足が深刻化する中、外国人材は地域経済を支える重要な存在であり、円滑な受入れ体制の構築や、職場および地域社会への定着に向けた環境整備を進めてまいります。
第二に、理工系分野における女性人材の裾野拡大を目指すプロジェクトを推進しております。男女問わず多様な人材が活躍できる環境を整えることは、イノベーションの創出と産業界全体の競争力向上につながる重要な課題と捉えております。
第三に、健康経営の推進にも注力してまいります。人生100年時代を見据え、経営者自身はもとより、従業員一人ひとりの心身の健康づくりを企業経営の柱に据えることは、持続可能な企業活動の基盤であると考えております。
第四に、次世代経営塾の拡大に取り組んでいきます。次代を担う経営者や幹部候補人材の育成は、地域経済の発展のためにも欠かせないテーマであり、プログラムの充実を図りつつ、参加企業の裾野拡大にも努めてまいります。
いずれのプロジェクトも、副会長の皆様の力強いリーダーシップの下、現場の声を丹念に把握しながら、規模や業種ごとに異なる状況やニーズ、またその背景にある難しさを丁寧に紐解き、具体的な支援策へと結びつけていく所存です。
こうした取組の先に私たちがめざすのは、「成長と分配の好循環」の実現です。生産性向上による成長を原資に、働く人への適切な分配を行い、それが新たな投資と挑戦を生む。経営者と従業員、企業と地域、産業と社会が互いに支え合いながら発展していく。その循環を、ここ愛知から全国へと広げていきたいと考えております。
そのためには、一つひとつの課題を丁寧に紐解き、共に考え、共に歩む姿勢が欠かせません。本会には、製造業・非製造業を問わず、多様な業種の経営者が集っています。会員の皆さまの知見と経験を結集し、個社の枠を越えてつながることで、地域全体の課題解決と新たな成長の礎を築いてまいります。
その実現に向けて私が最も重視しているのは、「現地現物」の姿勢で現場を直視し、真の課題を見極めること、そして何よりも「人の力」を信じることです。どれほど技術が進化しても、変わらぬ原動力は“人”にあります。本会では、年間400件程の会員からのご相談に一つひとつ丁寧に向き合いながら、多様な人材が誇りと意欲をもって働ける環境づくりを支えています。
創立80周年という節目を新たな出発点として、次の時代を見据え、変化を恐れず、挑戦を続けてまいります。これからも「皆さまのお役に立つ経営者協会」であり続けるよう、役職員一同、力を尽くしてまいります。
今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

