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トップページ > 経営者訪問 - 2018年11月

経営者訪問

高い熱処理技術で支えるものづくり
 〜技術を受け継ぐ多様な人材の活躍と育成〜

日高工業株式会社 代表取締役社長 今村 順 氏

日高工業株式会社 代表取締役社長 今村 順 氏

◆熱処理加工のエキスパート

 熱処理とは、鉄鋼材料に加熱と冷却を行うプロセスのことです。鉄は、一定温度以上まで加熱した後、早く冷やせば硬くなり、ゆっくり冷やせば柔らかくなります。この性質を利用して鉄を柔らかくすることで加工をしやすくし、硬くすることで引張強度・耐摩耗性を向上させます。刃物の硬さ、バネのしなやかさなど、鉄の持っている性能を最大限に引き出すのが熱処理の仕事です。熱処理を行うことで機械の耐久性を高め、自動車の性能の向上や軽量化に貢献しています。
 当社では、組み立て直前の完成部品に熱処理を施すため、歪や変形は許されません。全数良品保証を行っており、低歪で仕上げる技術の開発と向上に取り組んできました。歪が少なくなるような熱処理を施すこと、歪を修正する工程を行うことでお客様に喜んでいただいています。

◆作業環境や制度を整え女性や高齢者を戦力化

 刈谷市は自動車部品の大手・中堅企業が多く立地しているため、若い男性社員の求人は競争が厳しく、慢性的に採用難となっていました。定年後の継続雇用や外国人派遣労働者を利用して労働力不足を補っていましたが、長期的な技術継承の受け手とはなりえず、結果として男性正社員に負荷が集中することに悩んでいました。
 そこで、重労働となっていた歪み修正業務の自動化設備を開発し、女性や高齢者にも担える作業環境を整えました。現在では従業員150名のうち女性が50名と3割を超え、高齢者も23名が活躍しています。毎年10名以上を新卒採用することができており、その半数以上が女性となっています。

◆半年間の新入社員研修をはじめ人材育成に注力

 新入社員を技術の担い手として育成するため、入社後半年間を研修期間としています。熱処理の専門知識を学ぶ1ヵ月半の外部研修の後、社内インターンシップとして、営業、製造、品質管理、間接部門の4部署を約3週間ずつ回ります。研修終了後、各部署での評価と本人の希望をもとに私が一人ひとりと面談し、仮配属先を決定しています。仕事のミスマッチの防止、本人が気づかなかった適性の発見や定着に効果を発揮していると感じています。
 入社3年目までの社員に対しては、改めて専門知識等の教育を行います。若手の管理者に講師役を担当してもらい、講師役に自己啓発を促すことも狙いの一つです。
 中小企業は人数が少なく組織としては未熟になりがちなため、社員一人ひとりの技術や役割が重要になってきます。人を育てることで、会社も成長すると考えています。

◆職場の“メンタルハーモニー”を目指して

 高校時代から合唱を続けており、現在も社会人の男声合唱団で活動しています。合唱では、一緒に歌う仲間が「何を表現したいのか」「どう表現したいのか」を感じとり、それに調和するよう自分も表現することで、よりよい音楽が作られます。
 職場においても、互いを尊重し信頼することで集団としてまとまり、能力を最大限に発揮できるような環境を目指しています。