• 調査・提言等発表資料
  • セミナーのご案内
  • 支部会・業種別部会のご案内
  • 労務相談Q&A
  • 研修ビデオの貸し出し
  • 採用適性診断サービス
  • メールマガジンのご案内
会員専用ページについて

会員企業の皆様は、ホームページからも、本会発表資料(賃金・賞与交渉状況、モデル就業規則、各種ガイドブックなど)がホームページ上でご確認いただけます。

『会員専用ページ』からアクセスしてください。

会員専用ページ

モデル賃金

次世代育成支援対策推進センター

employer

「ヨーロッパの車文化」

大岡技研株式会社 代表取締役社長 大岡 三茂(おおおか みつしげ)

昭和18年10月17日生まれ
昭和41年3月 早稲田大学第一理工学部卒業
同   4月 愛知製鋼(株)入社
昭和42年6月 (株)大岡鍛工所(現大岡技研(株))入社
昭和45年2月 同社専務取締役に就任
昭和47年9月 (株)三清社 取締役に就任
平成03年9月 大岡技研(株) 代表取締役に就任
平成06年2月 同社代表取締役社長に就任
現在に至る

 アメリカや日本ではオートマチック車(A/T)が今や常識であるが、ヨーロッパに行くと圧倒的にマニュアル車(M/T)が多い。いったんA/T車に乗ってしまうと、なかなかM/T車に乗りかえる気にはならない人が多い。
 ヨーロッパの自動車メーカーの人に、「なぜ便利なA/T車に乗らないのか。」と尋ねるといつも怪訝な顔をされる。そして「あなた達はどうしてM/Tに乗らないのか。」と逆に質問されてしまう。よく聞いてみると彼らがM/T車を好んで乗るには次のような理由があるようだ。
 1)車を運転しているときに右手と左足がどうせ遊んでいるのになぜ使わないのか。
 2)A/T車の方が値段が高いのに、なぜわざわざ高い車を買うのか。
 3)省エネにも排ガスにもM/T車の方が優れている。
 など地球環境上にも話が及び、説教されてしまう次第である。
さらに、ドイツメーカーに行くとこれだけでは済まない。「アメリカや日本ではなぜモデルチェンジばかりするのか。あれだけスタイルを変えていては、どの国のどのメーカーの車なのかさっぱりわからない。」
 彼等に言わせると、街を走っている車を遠くから見ても、「アッ、ベンツだ。」「あれはBMWだ。」とすぐ判るから意味があるのだという理屈になる。
 さらに続けて、「車は走る道具であり移動する手段なのに、日本人はコックピットみたいに余計なものばかり取り付けてなぜ喜んでいるのか。走る応接間なんか要らないのではないか。」
 こんな調子だから、数年前からこういった質問は一切しないことに決めている。
 ヨーロッパ向けに自動車部品を輸出するようになってから10年以上経つが、ある時大変な失敗をしてしまったことがあり、今でも忘れられない記憶となっている。
 今まで日米に多くの実績があったので、ドイツ向けにも問題はないものと思い気軽に輸出を始めたのである。ところが、量産を開始すると品質の要求度が極めて高く、日本とはまったく違うことがわかったのである。  不良は多発し納期も間に合わず、1年以上も空便を続けることになった苦い経験がある。
 よくよく考えてみると、ドイツのアウトバーンでは速度制限はなく、時速200キロ以上のスピードで走るのは日常茶飯事のことであり、また数十万キロ以上同じ車に乗りつづける人も多い。
 つまり、道路環境が違えば車の設計使用も全く違うのは当たり前のことだったのである。
 ヨーロッパでは建物や家具でも、古く歴史があることが何よりも大切であり誇りであるようだ。
 日本は使い捨て文化に慣れ切ってしまったが、ヨーロッパの文化や環境の考え方をもう少し取り入れて、考え直した方が良い時期に来ているのではないだろうか。

(次号6月号は、(株)中京銀行 取締役頭取 末安賢二 様にお願いいたします。)