「小唄呼吸法」
マルヤス工業株式会社 代表取締役社長 山田隆雄(ヤマダ タカオ)
| 1944年 2月生まれ | |
| 1967年 3月 | 愛知大学法経学部経営学科卒業 |
| ニューヨーク大学大学院経営学科留学 | |
| 1967年 4月 | マルヤス工業株式会社入社 |
| 1975年 8月 | 同社 取締役 |
| 1977年 | 同社 米国シカゴ事務所長 |
| 1984年 9月 | 同社 専務取締役 |
| 1986年 9月 | 同社 代表取締役副社長 |
| 1992年 8月 | 同社 代表取締役社長 |
| 現在に至る | |
小唄に関するテーマでは、以前にも他誌に寄稿させていただいており、いささか気がひけますが私の健康法の一つとしてご紹介するしだいであります。
(1)長生きは、よい呼吸から
私たちは普段健康な時、「呼吸」のことなど意識することはまずありません。ごく自然な人間の営みとして、日常生活の中ではその大切さを自覚することはないのであります。
しかしながら、その作用を考えてみますと酸素を肺に取り入れて、血液を介して細胞を活性化させ、生命を維持するという大役を果しているのです。
健康によい呼吸とは、ゆっくりと深く息を吸い込み、ゆっくりと深く吐き出すことだそうです。意識して何回かこの呼吸を繰り返していると気分がゆったりし、心も和らいでくるのがよくわかります。座禅の呼吸も、この力を利用するものだそうです。
(2)小唄の魅力
小唄は軽快なテンポと、色気のある節廻しの面白さが大きな魅力であります。三味線のリズムとの微妙なズレ、すなわち「間のとり方」がとても難しく、いつも表現のしかたに奥の深さを感じます。それでも呼吸を整えて、心を落ちつかせ、三味線の音に合わせてゆっくりと、おなかから声を出すと、しだいしだいにストレスから解放されていくのがわかります。
よい呼吸の効果は、さらに人間の体で最も大切な脳をも刺激して、脳細胞を増殖させてくれるのだそうです。脳が活性化されれば、記憶力は高まり、感情は豊かになるということで、まさにいいことずくめなのです。
還暦を過ぎて早や四年を迎える私には、「ボケ防止の良薬」ではないかと考えております。
まさに健康で長生きするためには、長息きすることが大切なことなのです。
私はこれからも、「いき」に達すべく精進していきたいと思います。
最後に、歌舞伎の助六から採った芝居小唄といわれるものをご紹介しましょう。
「春霞」
「春霞ひくや由縁の黒小袖
これも許しの色里へ
根ごして植えし江戸桜
松の刷毛先透き額
東男子の出立は間夫の名取りの
草の花」
(次号4月号は、モリリン株式会社 取締役社長 森克彦様にお願い致します)


