「名古屋日伊協会30周年に寄せて」
中部日本放送株式会社 代表取締役社長 夏目 和良(ナツメ カズヨシ)
| 昭和16年 7月生まれ | |
| 昭和40年 3月 | 同志社大学経済学部卒業 |
| 昭和40年 4月 | 中部日本放送株式会社入社 |
| 昭和11年 6月 | 同社 取締役テレビ営業局長 |
| 平成13年 4月 | 同社 取締役 |
| 平成13年 6月 | 同社 常務取締役 |
| 平成15年 6月 | 同社 代表取締役社長 |
| 現在に至る | |
新年明けましておめでとうございます。
今年は私の中でちょっとしたイタリアブームの年になりそうです。私どもの本社ビル、CBC会館の中に、かつての録音スタジオを改修した部屋があり、ここに名古屋日伊協会が事務局を置いています。
名古屋日伊協会は、CBCの創立30周年の記念事業として、中日新聞社とともに『空前のスケール』で企画した「イタリア・ルネサンス美術展」に対して、イタリア政府の協力を得るために奔走する中、当時のトルネッタ駐日大使の強い薦めで1978年11月に設立されました。会の設立にあたっては、名古屋財界が中心となって学術、文化の各界へもお声をかけていただき、そのお陰をもって、設立時には法人会員33社、個人会員97人のご参加をいただきました。
以来、毎月発行している会報は今月で332号を数えました。イタリア語講座をはじめ、イタリアに関する座談会、ビデオによるイタリア映画、オペラ鑑賞会、イタリアワインの試飲会などを開いており、現在も法人会員27社、個人会員213人に支えられて元気に活動しております。
さて、この協会が今年11月に創立30周年を迎えるにあたり、設立のきっかけとなった「イタリア・ルネサンス美術展」級とは行かないまでも、会員の皆さんへの感謝と協会の発展につながる企画に取り組みたいと思い、今、頭の中で様々なアイデアを温めています。
話が前後いたしますが、文中冒頭部分で『空前のスケール』と表現しました「イタリア・ルネサンス美術展」について、紹介させてください。
この時の美術展は、東京、京都、名古屋の3都市を廻りましたが、東京の国立西洋美術館では期間中の入場者数がなんと30万2千人を記録し、名古屋でも当時の愛知県美術館で、15万5千人が入場しました。
高さ4メートル、幅3メートルのポントルモの大作『受胎告知』をはじめ、ボッティチェリの『ケンタウロスを制御するパラス』など45点の出展作品は、総評価額が当時で200億円にも上ったと言われています。これだけの作品を一度に国外に持ち出すことについて、イタリア側は「最初で最後のこと」と胸を張っただけあって、充実した展示内容が記録的な入場者につながりました。
イタリア美術にまつわる「最初で最後の国外展示」と言いますと、愛・地球博のイタリア館で展示された古代ギリシャのブロンズ像『踊るサテュロス』が記憶に新しいかと思います。この愛・地球博の際も万博に出展するイタリア政府の総代表事務所が名古屋日伊協会の事務所に併設され、微力ながらもイタリア館の成功に貢献させていただけたと思っています。
さて、かつて大成功を収めたこれらの美術展示の向こうを張るには、今年の協会創立30周年までには、もはや時間が限られています。イタリアからすばらしい美術・芸術を持ち込むことも大変意義あることですが、国全体が美術館のようなイタリアのことですから、30周年の記念事業のひとつとして、会員の皆さんとともにイタリアを旅行するのもいいかなと思っております。「アモーレ、カンターレ、マンジャーレ」、愛して、歌って、食べて…人生を楽しむ素敵な旅行企画をただいま思案中であります。
(次号平成20年2月号は、表示灯株式会社 取締役会長 吉田大士様にお願い致します)


