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トップページ > Employer - 2007年9月

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「社名変更」

ナトコ株式会社 代表取締役社長 粕谷忠晴(カスヤ タダハル)

ナトコ 粕谷社長
昭和19年11月生まれ
昭和43年 3月 慶応義塾大学 法学部政治学科卒業
昭和45年 4月 名古屋塗料株式会社(現・ナトコ株式会社)入社
昭和46年12月 同社 取締役
昭和58年12月 同社 専務取締役
昭和63年12月 同社 代表取締役社長(現任)
現在に至る

 弊社は昭和23年に名古屋市瑞穂区で名古屋塗料株式会社という社名で産声を上げました。当時は木工家具などに塗られるニスとか建物に塗られる調合ペイント(所謂ペンキ)や塗料を希釈するシンナーなどを製造し、それに名古屋城の金の鯱にちなんだ「鯱印」というブランドを付けて地元を中心とした商圏で販売をしていました。
 やがて日本経済の高度成長に合わせて車両や工業製品に塗られるラッカーなどの合成樹脂塗料を手掛けるようになり、それらの製品を主力に全国的に売って行こうとした時に問題となったのが「鯱印」というブランド名とか名古屋塗料という社名です。いかにもローカル色が強すぎて営業上やりにくいという議論が起こり、取りあえずはブランド名を社名の名古屋の「ナ」、塗料の「ト」、株式会社(カンパニー)の「コ」から採った『ナトコ』に変え、ブランド名が浸透した暁には、社名をも変更しようということになりました。
 そして、弊社創立30周年を迎えた昭和53年に社名を「ナトコペイント」にいたしました。この頃は不特定多数のユーザーを対象とした汎用的工業用塗料を主として扱い、営業拠点も全国10数ヶ所になっていました。
 時は移り、業界の過当競争もあって利益がなかなか確保でき難くなったので、扱い製品を特定の工業用塗料に絞ると共に営業拠点も集約し、より付加価値の高い新規分野に進出しようとファインケミカル製品も開発することになりました。しばらくして、ファインケミカル製品が複数開発でき、これらの製品の販売に取り掛かりましたが、ユーザーを訪問するといつも言われる台詞が「へーっ、ペイントメーカーでもこんなことやれるんだ。しかし製品は大丈夫なの?」世間の塗料会社に対する評価の低さにがっかり。そこで、平成10年、創立50周年を期して更に社名変更。ペイントを外して「ナトコ株式会社」にしました。
 現在、弊社の塗料とファインケミカル製品の売上げ構成比は75対25、これを50対50にして、「ユニークな発想で新しい価値を創造する」というマーケティング方針の下、それぞれの製品をグローバル・ニッチトップにすることを当面の目標としています。
 このように業態の変化につれ、社名を変えてきたことに関してはメリットもデメリットもあったと思いますが、私としては会社の行き着く先を明確に示して社内の意思統一を図れたという点において社名変更は非常に良かったと思っています。「名は体を表す」と言う言葉がありますが、社名変更をすると不思議なくらいに会社や社員の思考や行動も変わります。社名変更は会社にとっての究極のCI策と言えるかもしれません。これからも時代と共に弊社の業態も変化していくとは思いますが、その時はまた弊社の社名も変わっていくのでしょうか?

(次号10月号は、光塗装工業株式会社 取締役社長 岩村宏明様にお願い致します)