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「企業のライフワーク」

株式会社 エムアイシーグループ 代表取締役 三浦 康彦(みうら やすひこ)

株式会社 エムアイシーグループ 代表取締役
昭和17年 5月 生まれ
昭和36年 3月 愛知県立西尾高等学校 卒業
同 年    4月 株式会社南光印刷入社
昭和38年 1月 合資会社三浦印刷所入社
昭和46年 1月 同社 専務就任
昭和60年 3月 同社 社長就任(現任)
同年    4月 有限会社 エムアイシー社長就任
平成 3年 7月 株式会社 エムアイシーグループ代表取締役就任
現在に至る

 紅葉の美しい秋を迎えた。スポーツの秋でもある。
私はスポーツの中で、剣道を五十年続けてきた。この頃その精神を自分なりにまとめてみたいと思っている。まず剣道は、礼に始まり礼に終わる、心身の鍛練、平常心是道、文武両道、理念に「剣道は人間形成の道」とあり、武士道に通じるものがある。
 多くの人は武士道という言葉は知っているが、その根本を説明出来る人は少ない。私も最近学ぶ機会を得た。
 「五輪の書」、「葉隠」が有名であるが、新渡戸稲造の「武士道」が解り易い。
 武士道は尚武と儒教と禅がうまく調和して醸成されていった。この“人の道”は武士のみならず、商人、企業人、一般の人々にも伝わり、日本精神の中心になっていった。明治以降特に経営者にこの精神が受け継がれていると思える。
 それは、「義」「勇」「仁」「礼」「誠」といったものだ。
 「義」は、正義あるいはフェア・プレーの精神で学問や才能よりも大切とされた。“人の道”である。
 「勇」は、正しいことをする勇ましい心。孔子は「義を見てせざるは勇なきなり」と説いた。
 「仁」は、道徳の根本であり“人の心”。感謝、寛容、平和の心である。
 「礼」は、相手を思いやるという気持ちを表すもの。剣道の礼である。
 「誠」は、偽り飾らぬ情、言ったことを成す武士道における最高の徳目。
 まだまだ続くのだが簡潔に述べさせていただいた。
 この様な日本の精神が、最近失われようとしている。新聞紙上を賑わす企業、それにファンド等は、武士道の項目に照らすと正しいか否かが解ってくる。
 さて、弊社株式会社エムアイシーグループは、今年で創業百周年になった。これまで多くの皆様に支えられてきたお陰と心より感謝したい。
 創業は明治38年で、この年日露戦争に勝利したと歴史書にある。初代社長は東京で石版印刷という西洋の印刷技術を修得し、西尾で開業した。
 仕事の多くは、缶に貼る商標類であった。30年程前より、会社案内・官公庁のパンフレット・チラシ広告と、ニーズは大きく変遷し、受注も増大した。
 それに地域が情報の孤島とならない為に、インターネットプロバイダー関連も参入した。データ加工と共に伸びている。
 制作デザイン部門は、名古屋支店と併せ50台アップル社の最新コンピュータを入れ替え、全国でもベスト2といわれた。
 また弊社のライフワークとしている文化活動を記したい。
 一つ目は歴史と文化の情報誌“みどり”を季刊で発行し12年を越え50号となった。地域の街情報と歴史そしてグルメ情報を編集し無料で配布してきた。これは地元の協賛下さる企業のお陰でもある。社訓の“印刷を通じ社会へ貢献する”という実践をしている。
 二つ目は地元の祭に11年連続で会社が参加している。街おこしで市民参加の総踊り。昨年入賞して、愛・地球博に西尾市代表で出場させていただき、大変記念になった。
 三つ目は会社の周囲の清掃活動を毎月定期的に行ってきた。側溝排水口は空き缶や枯葉等ですぐつまり雨水が流れなくなる。車道沿いで危険であるが、環境整備の一環として行っている。清掃は己の心を磨くこと、気づき・感謝の心・素直な心が得られる。当然多くの人に気持ちの良い環境を創る等々がある。
 企業のライフワークに社長の剣道体験・武士道精神を含めた考え方に基づいた経営を目ざし、平凡な事を積み重ね、少しでも地域・社会に役立つ企業であり、人でありたいと願っている。

Multiple  (マルチメディア)
I dea    (アイデア)
C reative (クリエィティブ)

(次号12月号は、株式会社 日本精機 代表取締役 社長 辻村通博 様にお願い致します)