「想いのままに」
株式会社 三越 名古屋カンパニー 社長 根本 武夫(ねもと たけお)
| 昭和18年 8月 生まれ | |
| 昭和41年 3月 | 慶應義塾大学 文学部卒業 |
| 同 年 5月 | 株式会社 三越 入社 |
| 平成 6年 3月 | 同社 広島店長 |
| 平成 8年 3月 | 同社 池袋店長 |
| 平成 9年 5月 | 同社 取締役 池袋店長 |
| 平成10年 3月 | 同社 取締役 札幌店長 |
| 平成11年 5月 | 同社 執行役員札幌店長 |
| 平成14年 2月 | 同社 執行役員 営業本部 副本部長 |
| 平成15年 2月 | 同社 執行役員本社付 |
| 平成15年 3月 | 株式会社 名古屋三越 顧問 |
| 平成15年 5月 | 株式会社 三越 取締役 |
| 平成15年 5月 | 株式会社 名古屋三越取締役社長 |
| (平成15年9月1日 5社合併により) | |
| 平成15年 9月 | 株式会社 三越 取締役上席執行役員名古屋カンパニー社長 |
| 平成16年 5月 | 同社 常務執行役員 名古屋カンパニー社長 |
| 現在に至る | |
百貨店に勤務して40年、転勤も仙台、広島、札幌、名古屋と通算12年以上になった。
趣味といえるほどのものはもちあわせがない。無芸ではあるが、食については欲張りであるし、興味を持っていろいろ探し回る。特に、地域にそっと根ざした店や食べものを求めて、脚と耳と目と舌で動き回って見つけ出すことに喜びを感じる。
隠れるようにしてあるその土地ならではの味を見つけた時などは喜びの極みである。そして、いつしかその味を生まれ故郷の味のように贔屓する。
「食は人情に通ず」と感ずるときがある。風土に根ざし、人の慈しみや、誇りや、優しさが歴史と共に根付いた食には必ず人情が息づいているということだ。
ところで名古屋に赴任して2年余り、本年3月、三越栄店に隣接して専門館「ラシック」がオープンした。「ラシック:LACHIC」とは、楽しそうな雰囲気を持つ「ラララ(LA)」としゃれたという意味の「シック(CHIC)」を自分らしくと掛け合わせた造語である。カップルや夫婦、仲間とぶらぶら歩きが楽しめる都心型商業施設である。街歩き、街暮らし、街遊びの楽しさを演出する回遊空間の創造を目指した。
「ラシック」では百貨店の中では、スペースにも、営業時間にも限界がある「食」(飲食店)についてクローズアップした。2層展開で26のレストラン、席数1600を超える規模で、質・量ともに栄エリアナンバーワンとなる「サカエプレミアムダイニング」の誕生である。
7階には、幅広い年齢層の多様なニーズに応えられる時代が新たに生み出した本物指向のレストランを集積。8階には、時代に左右されない本物をテーマにしたファインディナーが楽しめるレストランを集積した。
また、地元東海3県の食文化にもスポットを当て、ご好評をいただいている。他にも、カフェやイートインをプラスすると42ショップの食の展開となる。尚、7階、8階のレストランは営業時間を夜11時までとした。夜が早いと言われる名古屋が少しでも変わっていただけたらと願っている。
その土地を味わい深くするのは食と人情の出会いであり、多くの人々に出会いを楽しむ場と食文化を広めていくことも我々の使命である。
また、私には食は人に良いと書く様に見える。食の安心、安全には細心の注意で取り組んでいるが、食とは、そもそも人に優しいもの、人を癒すものである。そして、食文化は人と人との関係をも良くするものでもあろう。
「食は人情に通ず」とそれぞれの赴任先での食を思い浮かべ、そして人情に感謝しながらラシック店内を回っている。
(次号6月号は、清水建設株式会社 名古屋支店 常務執行役員支店長 宮崎隆光様にお願い致します。)


