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「アスリートと興業そして世代間ギャップ」

豊島株式会社 代表取締役社長 豊島 俊明(とよしま としあき)

豊島株式会社 代表取締役社長
昭和30年4月1日生まれ
昭和52年3月 慶応義塾大学 経済学部卒業
同 年 4月 株式会社東海銀行 入行
昭和60年7月 豊島株式会社 入社
平成 2年9月 同社 取締役 就任
平成11年9月 同社 専務取締役 就任
平成14年9月 同社 代表取締役社長 就任
現在に至る

春が過ぎ、初夏を迎える季節になった。
新入社員、また来年採用の為の学生面接と二回り以上離れた若者と話す機会もたくさん持った三月、四月、五月であった。
そして、スポーツの季節になり、プロ野球放送、つい最近ではバレーボールのオリンピック最終予選と、毎日どこかのテレビ局で、夜のゴールデンと言われる時間帯でスポーツ中継をしている。 そのスポーツ中継を観ていて違和感を覚えるようになって何年位になるのだろうか。また名古屋ドームへ行く気がしなくなってどの位になるのだろうか。
何故、アナウンサーは、バレーの日本代表選手が全て世界のトップのような形容詞を付けて絶叫し続けるのか。あれでは解説者はいらない。球場(サッカー場も含む)では、試合の展開に関係なく、音楽、手拍子等が続けられている。
今の若い人達にとっては、それがあたり前のことなのだろうか。
野球で言うならば、緊張した場面での一球一打を見守る静寂さとその後の歓声、または、キャッチャーミットに「バシ」と投球を捕るミットの音など、最近見たことも聞いたこともない。そこには、展開を推理したりする創造力、緊迫感もなければ、まして臨場感もない。
テレビで言えば、アナウンサー自身の身勝手な押し付けを聞かされ続けるだけである。
私は、体育会の経験はないので、わからないが、選手自身もそれで満足なのだろうか。
テレビ局の都合だと推測するが、スポーツをここまでバラエティー番組化したショーにしてよいのだろうか。
真に、アスリートとして極めようと厳しい練習を重ねている選手達は、このような現況に、本当に本望・満足と思っているのか。 若い人達もこれが当然と支持しているのか。
私の同年輩の人達には、結構賛同者が多いのだが。 アスリートと、運営される興業との良識的な線引きが必要ではないか。
今まで述べてきたことも、アスリートをチャカしているようで一人で怒っている私であるが、こと会社のことでは怒っているだけでは解決しない。
会社の中でも、若い人達が、過半数を占めるようになって来ている中、価値観・考え方を、どう整合性をとり、健全な組織体として運営していかなければならず常に頭を悩ます毎日である。
自分を、あまりにも全面に出してくる現代、誰のために、何のために、関係者に、第三者にどう影響するのか、どう見られるのか、それは真実なのか、押し付けではないのかなど、周囲との調和を計ることを、理解し納得して貰わないといけない社会になってしまった。
自分を常に一歩下がって、これでいいのか、常に見つめ直さないと、独り善がりの押し売りになってしまう。時には、諦めも必要か。
中身のない雑感になって申し訳ありません。
今後ともよろしくお願い致します。

(次号8月号は、株式会社名鉄百貨店 取締役社長 鈴木 英介 様にお願い致します。)