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「国際化について」

敷島製パン株式会社 代表取締役社長 盛田 淳夫(もりた あつお)

敷島製パン株式会社 代表取締役社長
昭和29年8月3日生まれ
昭和52年3月 成蹊大学法学部 卒業
昭和52年4月 日商岩井 入社
昭和57年10月 敷島製パン 入社
昭和58年11月 同社 取締役
昭和62年11月 同社 常務取締役
平成4年11月 同社 代表取締役副社長
平成10年11月 同社 代表取締役社長
現在に至る

 今年のアメリカ大リーグのワールドシリーズはマーリンズが優勝し、残念ながら大半の日本人ファンが応援するヤンキースはワールドチャンピオンになり損ねた結果となりました。
 また、ほぼ同時進行で行われた日本シリーズも最近にない盛り上がりを見せ、最終戦までもつれこんだ結果、ダイエーホークスが日本一になりました。
 野茂やイチローが大リーグに渡って以来、TVで毎日のように大リーグの試合が見られるようになった時代ですが、今年は特に松井の活躍もあり、本場のベースボールの試合を当たり前のようにTV観戦していることに全く違和感なく、TVや新聞のスポーツコーナーでも国内ニュースと格差つけずに報道しているほど日常生活に溶け込んでいるという事実を新ためて感じているのは私だけではないと思います。
そのことだけを捉えても、それだけ日本が国際化し、世界と日本の距離が近くなり、またある部分、一体化してきている証拠だと言えるのでしょう。
 あらためて申し上げるまでも無く、ビジネスの面でもあらゆる人、モノ、金がボーダレスにダイナミックに動いていますし、また有難くない面でも(つまり犯罪面でも)日本国内で起きている外国人犯罪なども急速に増加しており、かつて世界で最も安全な国の代表格と評価されていた日本の治安の良さも大きな揺らぎが生じています。これも国際化の避けて通れない道であると諦めるのか、あるいは意識、対策が単に追いついていないが故なのか定かではありません。(多分後者の理由であろうと推察しています。)
 私はたまたま食品業界に身を置く者ですが、この業界もいろいろな意味で国際化、ボーダレス化の波を大きく受けている業界です。一言で食品と言っても、農林漁業分野から加工食品分野まで大変幅広い分野ですが、例えば最近世の中を騒がせた事例を挙げれば、日本では使用許可リストには無いものの、日本以外の世界では安全と認められ、幅広く使用されている香料や食品添加物が、国内でたまたま間違って使用、混入したために、何十億円もの食品の回収が行われ廃棄処分にされた例がありますが、制度の矛盾、対応の遅れ、日本人独特の潔癖性、資源の有効利用、環境問題等複雑に絡み合った問題の矛盾が露呈した例だと思います。
 安全、安心は最優先に考えなければならない問題であります。しかし、国際化とは何かということをいろいろな観点から論じないと、一面だけで判断すると現実離れした極めて不可思議な事態が生じる危険性があるので、しっかりした議論が求められると思っています。

(次回来年2月号は、東朋テクノロジー梶@代表取締役社長 富田 英之様にお願い致します。)