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「感動と夢つくりの旅」

株式会社三和化学研究所 取締役社長 山本 一雄(やまもと かずお)

株式会社三和化学研究所 取締役社長
昭和23年9月30日生まれ
昭和47年6月 北海道大学法学部 卒業
昭和47年7月 (鞄穴C銀行 入行
平成4年11月 同行 黒川支店長
平成6年5月 同行 梅田支店長
平成9年5月 同行 中部営業推進部支店統括部長
平成12年2月 潟Xズケン顧問
平成12年6月 (且O和化学研究所 常務取締役
平成13年6月 同社 代表取締役社長

 今年、弊社は多くのお客様と社員に支えられて、お蔭さまで「会社創立50年」の大きな節目を迎えることが出来た。あらためて「来し方行く末」を考える時、「行く末」は「来し方」の経験則ではおぼつかない程の迅速な変化への対応が要求されることは間違いなく、所謂、「海図なき航海」を余儀なくされるかもしれない。弊社もきっちりと足元を見つめ、的確な自己診断をして「行く末」を乗り切るための「羅針盤」を社員の総力で作っているところである。その原点は、「お客さまに学び」、「お客さまのお役に立つ」、本物の「お客さま第一主義」を目指して企業価値を高めることにあると考えている。併せて、弊社が医療用医薬品の開発・製造を業とする「生命関連企業」であることの更なる自覚と、日常活動の全てに亘る「コンプライアンス」を根付かせることと考えている次第である。
 こうした中で、「創立50周年企画」として若手社員が発案してくれたのが表題の「感動と夢つくりの旅」である。今年の3月、社員全員に私のメッセージを添えてささやかではあるが「旅行券」を贈った。家族・両親・友人と「心に残る旅」をして「新たな感動」と「新たな夢」を見つけて欲しいというのが趣旨である。既に私の手元に何通かの御礼状が届いている。社員の奥さまからのものが多いが、「夫婦で結婚記念の旅をした」こと、「家族そろっての旅で思い出をいっぱいつくってきた」こと、「久しぶりに両親の墓参りにでかけた」ことなど、読みながら喜びが直に伝わってくるようで、手前みそながら良い企画であったなと思っているところである。
 さて、私も「旅」に出ようと思っている。社員には内緒であるが、「ひとり旅」である。年齢を重ねるごとに深まる「望郷の念」、都会の日常風景に心を動かすことの少なくなった昨今、「故郷の匂いを嗅ぐ旅」に出よう。ローカル鉄道に乗り、懐かしい駅の名前を確認し、車窓に広がる風景を過ぎし日の思い出と交錯させながら故郷の土を踏もう。幼い頃の通学路を歩き、真暗になるまで遊んだ校庭や、イジめたり、イジめられた路地裏ものぞいてみよう。かつては「宝物」をいっぱいにして膨らんだズボンのポケットに両手を突込み、暫し「時」を止めて、戻ることは出来ないが何のためらいもなく素直に駆け抜けることの出来た日々に、自分の足跡を辿ってみよう。
 やや感傷的ではあるが、私の「原風景」は自分だけの何物にも代えがたいもので、やっぱり「ひとり旅」が似つかわしいのである。現実には、余裕のない毎日を送っているが、ふと目をあげながら、「私の旅」を想い、社員からの「旅の便り」を心待ちにしている昨今である。

(次号は、マルサンアイ椛纒\取締役社長 下村釟爾様にお願いいたします。)