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「ブラジルよもやま話―サッカーとカーニバル」

株式会社 三清社 取締役社長 大岡 洋三(おおおか ようぞう)

昭和22年2月9日名古屋市生まれ
昭和45年03月 早稲田大学第一政治経済学部卒業
昭和45年04月 伊藤忠商事株式会社入社
(昭和46年〜47年ブラジル・ポルトガル研修にて1年間ポルトアレグレ市州大学に留学)
昭和53年10月 株式会社三清社入社
平成14年09月 同社
代表取締役社長に就任

 ブラジルといえば、サッカー(通称フッチボールという)とカーニバルを思い浮かべると思います。日本ではスポーツというと野球を真っ先にあげますが、地球的規模からというと最も人気があるスポーツはサッカーしかありません。
 昨年6月の日韓共同によるFIFA World Copが開催され、ブラジルが優勝したことは記憶に新しいと思いますが、ブラジルでは国技といってもよいスポーツがサッカーで、スポーツといえばサッカーしかないといっても過言ではありません。子供たちの遊びといえば、小さい頃より街の路地でボールを蹴って遊び、特に広い場所も道具もいらない手軽な遊びといってよいでしょう。
 毎週プロサッカー試合が各地で開催され、サッカーくじも年令に関係なく購入でき、日本のジャンボ宝くじと同様に億万長者を夢見て、サッカー同様熱狂的人気があります。World Copではすでに4回(1958、1962、1970、1994)も優勝しているブラジルですから、優勝にからむ試合であれば、平日開催なら休日にして大統領以下国民全員がテレビにかじりついて熱狂に応援し、街中人っ子一人いなくなりゴーストタウン化してしまいます。
 昨年の6月30日(日)のドイツとの優勝決定戦では、現地時間が日曜日の朝ということで大きな混乱はなかったものの、優勝決定した日は一日中ブラジル全土でどんちゃん騒ぎだった報道され、チームの凱旋帰国の日には何十万人という熱狂的なファンの歓迎がありました。そして今年の優勝のメンバーで、最も得点したロナウドはじめリバウド、ロベルトカルロス等人気のある選手はスペインを含む海外のプロチームに所属しており、個人技を得意とする選手で構成されていることがブラジルチーム(黄色のユニホームのためカナリア軍団といわれる)の特徴です。
 サッカー同様に、世界的に有名なお祭りがリオのカーニバルです。今年も3月1日より4日間(毎年月、火曜日は祝日となる)開催されましたが、この期間はブラジルのすべての街でそれぞれ開催され、観光地のRio de Janeiro(1月の川という意味)のカーニバル(ブラジルではカルナヴァウCarnavalという)が最も華やかで有名です。
 19世紀頃にポルトガル人が持ちこんだこの祭りは、16世紀にアフリカからの奴隷が生み出したリズムや踊りが起源で、人種を超えたブラジル独特の祭りとなりました。1年間かけて、A級グループ16チームがサンバ学校(Escola de Samba)で独自のテーマで山車や衣装を考えて、お互いに競争するお祭りで、1チーム2〜3千人が行列をつくって、ほとんど全裸に近いダンサーたちが腰をくねらせて激しく踊ります。そして、街中がどんちゃん騒ぎとなり、熱狂の渦と化す。いわばブラジル人のストレス解消となっています。4日間の乱痴気パーティには、ピンガというサトウキビでつくった強いお酒が欠かせませんが、そのお酒のせいもあり、街中は泥酔あり、喧嘩あり、まさに狂宴といったところです。そのため、毎年何百人という死傷者がでることもありますが、5日目の朝はヒッソリとして、街中がゴミだらけの静寂間がただよう街となり、午後からはすべての国民がいつものように働き始めます。
 サッカーの華麗なボールさばきはすでに昨年ご覧になった方も多いと思いますが、リオのカーニバルは是非一生に一回はご覧になる価値のあるお祭りです。
 因みに、2004年は2月21日から24日(カトリックの暦によるため毎年かわる)ですから、ご興味のある方は旅行をお勧めします。ただし、ブラジルは日本の丁度裏側に位置していますから、直行便でも24時間近く、ニューヨーク経由では丸2日間かかる長旅となりますし、滞在中の激しい踊りもありますので、体力と気力の十分ある方にお願いします。

(次号5月号は、大岡技研(株) 代表取締役社長大岡三茂 様にお願いいたします。)